ウィラメット・ヴァレーがEU連合農業委員会により、PGI(地理的表示保護)認定
記
7月17日付のEU連合農業委員会による発表があり、ウィラメット・ヴァレーはアメリカで2番目の地理的表示保護(Protected Geographical Indication: PGI) 地区として認定、登録されました。
PGIシステムは、EUにおける高品質な農産品・食品の名称を保護するための制度で、世界的なブランディングと品質管理の仕組みです。認知度の高い地名などを用いた農産品、スピリットやワインなどの酒類などを守り、産品の原産地およびその土地に伝わる生産手法などを保護し、特徴を周知する目的があり、シャンパーニュ、バローロなどがよく知られる例です。現在、アメリカでは2つのワイン産地のみが指定されており、ウィラメット・ヴァレーはナパ・ヴァレーに続き、この地理的表示保護の認定を受けました。
EUでは、PGI認定のためにユニークな地理的条件や、高品質な産品を生産するための管理などにおいて厳格な基準を設けており、ウィラメット・ヴァレーが大西洋を越えこの認定を受けたことは、大躍進といえるでしょう。 この発表は、ウィラメット・ヴァレーが世界的にも認められるワイン産地であるという意味を持ち、この地区で長年に渡り高品質なワイン造りに尽力してきた生産者らにとっては大変喜ばしい知らせです。
発表によると、「ウィラメット・ヴァレー産のワインの魅力は、冷涼な気候によってもたらされる際立つ酸味と、鮮度の高いフルーティーなフレーバーが特徴。高い北緯という地理条件、太平洋からの冷たい風と雨蔭効果、さらに傾斜地に開拓された農地、これら諸条件に恵まれ、ユニークなスタイルの北アメリカのワインを生み出すことに成功した」と称えられています。
ウィラメット・ヴァレーのワインメーカーたちは、今回のPGI認定の栄誉と、その名に恥じぬ高品質のワインを継続して生産する責務に身を引き締め、ますますの努力を惜しまないことでしょう。パシフィック・ノースウェストのワインを日本の皆さまにお届けするお手伝いをさせていただいている私たちにとっても、とても嬉しい知らせとなりました。日本でもまた、ウィラメット・ヴァレーのワインをより多くの消費者の皆さまに楽しんでいただけるきっかけとなることを祈念し、ご報告申し上げます。
当協会プレスリリースPDF(日本語)
https://cdn.shopify.com/s/files/1/0015/5189/2533/files/21-07_EU_Willamette_Valley_PGI_JP.pdf?v=1626657567
Willamette Valley Wineries Associationプレスリリース PDF(英語)
https://www.willamettewines.com/about-the-valley/oregon-pinot-noir/wine-origins/?ct=t(WVPGI_7_16_2021)
EUプレスリリース(英語)
https://ec.europa.eu/commission/presscorner/detail/en/mex_21_3743
以上